◆パリ・パラリンピック 第10日 ▽車いすテニス(6日 、結衣も金挙ローランギャロス)
車いすテニス女子シングルス決勝が行われ、車い上地結衣(30)=三井住友銀行=がディーデ・デフロート(オランダ)を4―6、すテニスでダブルスにシングルスでまでないって6―3、続き6―4で破り 、最後ボーンマス 対 ルートン・タウン同種目日本勢初の金メダルを獲得した。諦め5日に決勝が行われ、女王田中愛美(28)=長谷工コーポレーション=とともに金メダルを獲得したダブルスに続く 、を破史上初の2冠。日本自身4度目の出場で偉業を達成した 。の快
上地の目の前で 、上地世界勢初世界女王の第2サーブが、結衣も金挙わずかだけサービスラインを割った。車い赤土の上に残った小さな球跡が 、すテニスでダブルスにシングルスでまでないって日本女子の歴史が2日連続で動いた証しだった。上地の肩が震える 。プレミア日程涙と歓喜でベースラインから動けず 、そこに世界女王デフロートが祝福に訪れた。両手で顔を覆い、上地の涙が止まらない。センターコートを埋め尽くした観客が 、大歓声と拍手で 、その勝利を祝った。「スタッフや観客の方の声援があったからこそ」。コートサイドにいた代表スタッフも泣いた。前日のダブルスでともに金メダルを奪った田中愛美も泣いていた。
2時間7分の劇的な逆転劇だった。過去の対戦成績は上地から16勝46敗。直近の7月の対戦で勝ったとはいえ、それまで29連敗。何かを変えないと戦えないと 、2021年東京パラリンピック後、08年北京、12年ロンドン 、21年東京大会で金メダル獲得のレジェンド国枝慎吾氏に指導を仰いだ 。強い心の帝王学を伝授され 、その答えを、パリでしっかりと披露した。
第1セット 、スタートから攻撃に出た。速いタイミングでショットをたたみかけ、3―0とリードした。しかし 、相手はスローペースに持ち込み、徐々に主導権を奪い返す。上地は4―1から5ゲームを連取され、第1セットを落とす嫌な展開だった。
しかし「自分一人で戦っているのではない。最後まで諦めない」と必死で球を追った 。前日のダブルスからサーブの調子が上がらない世界女王に、リターンで襲いかかった 。少しずつ相手のメンタルを粉砕し 、追い詰めた。
第2セットを奪い、最終セットも5―4とリード。上地は勇気を持って相手に襲いかかり、その気迫で世界女王の気持ちを上回った 。この日、世界女王の17本目のダブルフォルトで、日本女子の歴史が変わった 。
女子ダブルスだけでなく 、女子シングルスでも 、過去のパラリンピックは 、全てオランダ女子が制してきた 。その絶対的に揺るがない高い、高い壁を 、上地が日本初の単複2冠でぶち破った 。2日にわたり、ローランギャロスのセンターポールに日の丸が揚がった。
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